
「子どもに野菜を食べてほしい」「好き嫌いをなくしたい」「食の大切さを教えたい」……
だけど子どもは好き嫌いが激しいから難しい—— そう考えるママパパは少なくないはず。
ということで今回は、そんなママパパのために「食育」の重要性と、幼児期から小学生まで、年齢に合わせた実践的な食育方法を分かりやすく解説します!食育の基本的な考え方から、好き嫌いを克服するための工夫、栄養バランスのとれた食事、食の安全、食文化への理解までご紹介。
食育の重要性を理解し、子どもが健やかに成長するために必要な食の知識と実践方法を身につけることができます。毎日の食卓がもっと楽しく、学びの場にもなるはずです!

書いた人
トイシェアスタッフ なかたに
もくじ
食育ってそもそも何?
まずその大切さを知る前に、そもそも「食育」とは何なのか。
それについて解説していきます!農林水産省によると、食育とは
生きる上での基本であって、知育、徳育および体育の基礎となるべきものと位置付けられるとともに、様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる人間を育てるもの。
引用:https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/network/about/index.html
とされています。つまり、食育とはただ食について学ぶだけでなく、
食を通じて豊かな人間性を育むということなのです。
では、その食育の基本的な考え方はどんなものがあるのでしょうか?
食育は大きく3つの柱に基づいています。
| 柱 | 意味 |
|---|---|
| 食を選択する力 | 食の栄養バランスや、安全性、危険性などを考慮し適切な食品を選択できる力。 |
| 衣食住の伝承 | 食べ物に関する幅広い知識を学ぶだけでなく、食卓でのコミュニケーションなどを通じ、一般常識や食文化などについて学ぶこと。 |
| 環境問題を考える | 年々深刻化する、環境問題や、それに伴う食糧難問題について学び、考えること。 |
これらの柱を個々でとらえるのではなく、互いに結びつきあっていることを忘れてはいけません。
この3つの柱は、食育を実践していくうえで不可欠なものです。 またこれらは、将来の食生活の基礎ともいえるものです。実践するには、好き嫌いを減らし、食への意識を高める必要があります。
ではこうしたことを踏まえ、食育不足による問題についてご紹介していきます。
食育不足による問題
ここではまず、食育が不足することによってどのような問題が起こるのかお伝えしていきます。
生活習慣病リスクの増加

不規則で偏った食事を摂ることで、将来生活習慣病にかかるリスクが高まります。
その中でも有名な2型糖尿病は文部科学省のデータによると、2021年時点で疑われる人も含め約2000万人にまで上るといわれています。
発育への影響

子どものころに栄養不足に陥ると、その後の発育に悪影響を及ぼすといわれています。
身長など目に見えるものだけでなく、脳の発達や免疫の低下といった根本的な部分を弱らせてしまうリスクがあるのです。
精神への影響

栄養不足は身体だけでなく、こころにもダメージを与えます。栄養が不足したり、食生活が乱れたりすると、精神面での発達の遅延も心配されています。
好き嫌いの増加

子どもの食事はついつい好みによって偏りがちですが、それを放置してしまうと将来的に過度な偏食に陥り、必要な栄養素を十分にとることができないリスクがあります。
このように、食育不足で引き起こされるデメリットはさまざまです。
では、どのように普段の食事の中に「食育」を取り入れたら良いのでしょうか?
幼児期の食育
ここからは、そんな「食育」をおうちで実践する方法についてご紹介していきます!
食育を行う上でも特に重要なのが、幼児期です。味覚の成長が活発であるだけでなく、食べ物の食習慣の基礎を作り、食事をとるうえでのスキルやマナーなどもこの時期に学習していきます。
言い換えれば、この時築かれた食への意識が子供の一生を左右するといっても過言ではないのです。
好き嫌いをなくすための工夫
まず大前提として、好き嫌いが多い子供に対して無理強いをしてはいけません。あくまでも
子どものペースに合わせ少しずつ食べられるように促すことが大切なのです。
そのために役立つ方法は以下の通りです。
- さまざまな食材に触れる・・・いろいろな食材を少量ずつ提供し、五感を使って食材と触れら れる機会を作る。
- 盛り付けを工夫する・・・味だけでなく、食事自体を楽しめるように見た目にも工夫を加える。子どもが好きな動物やキャラクターにすることで自然と興味がUP!
- 一緒にごはんを作る・・・大人と一緒に料理をすることで、食材への関心が高まり、食べる意欲を高める。サラダやおにぎりなど、簡単なメニューからスタート!
- 食育絵本の読み聞かせ・・・野菜や食材が主人公の絵本や、食べることを題材にした絵本は楽しみながら、食について学ぶことができる。
またこのような方法は、子どもがそもそも「なぜ嫌いなのか?」を知る上でも非常に役立ちます。
苦手の原因を知ることで、盛り付けや調理方法を変えるなど、さまざまなアプローチを行うことができるでしょう。
楽しい食卓をつくる
先ほどお伝えした通り、幼児期には食の好みだけでなく、食事スキルや食事マナーなどについても学んでいきます。そうした学びの場である食卓は、どのような状態であることが望ましいのでしょうか。数あるポイントの中でも特に重要なのが、「コミュニケーション」です!
子どもは、食卓でのコミュニケーションを通じ家族、友人らと一緒に食べる楽しさを感じていきます。また、親や家族とのコミュニケーションは子どもに安心感や信頼を与えます。
食事の時は必ず家族全員で、楽しくコミュニケーションをとりながら過ごすことが望ましいでしょう。
そのほかにも、基本的なこととして食事のリズムを整えてあげることも大切です。
仕事や家事でなかなか難しいかもしれませんが、できる限り決まった時間に食事を提供できるよう心がけましょう。
小学生の食育
それでは次に、小学生への食育についてご紹介していきます。
小学生のお子さんには、食事のスキルやマナーだけでない、より多角的な食への学習が必要です。
成長の早い小学生の子どもにはどのような食育を行っていくべきなのでしょうか。
食事の質を高める
成長期の小学生には、栄養バランスのとれた食事をとることが重要です。
五大栄養素と呼ばれるたんぱく質・脂質・炭水化物・ビタミン・ミネラルをバランスよく摂取できる献立作りを行う必要があります。

引用:農林水産省HP https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/zissen_navi/yun/use.html
栄養バランスの効率的な整え方として、「1日3食を基本とする」というものがあります。
これは1食では補いきれない栄養素をとることができるだけでなく、食事のリズムを整えることで健康的な生活リズムを覚えることができるでしょう。
主食、主菜、副菜のそろったバランスよい献立を組むことが大切です。
食にまつわる学習
小学生のお子さんは、食についてさまざまな角度から理解を深めることができます。
食事の楽しさや重要性について学ぶだけでなく、違った視点から食への興味を高めていくことも大切です。
食と安全の学習

小学生になると、与えられた食事だけでなく、軽食やお菓子などを「自分で選ぶ」ことが増えていきます。このとき、必要になるのが「食と安全」についての学習です。
例えば、消費期限と賞味期限の違いを正しく理解すること。食品添加物や食中毒などの危険性について知ることなどがあげられます。
食と文化

こちらは先ほどお伝えした、食育の3つの柱の1つである「衣食住の伝承」に大きく関わっています。季節の献立や行事ごとに楽しむ食文化を通じて、食にまつわる知識や関心が広がっていきます。
食と環境の学習

こちらも同じく食育3つの柱の一つ「環境問題を考える」を指しています。食事には身体を健康に保つという良い面がある一方、食べ残しによる環境汚染など環境に与えるダメージは深刻です。
こうしたことを学ぶことで、残さず食べること、未来の地球環境を考えることのきっかけになるでしょう。
こうしたことは、インターネットやテレビだけでなく、地域で開かれるワークショップや博物館などの公共施設を利用することでも学ぶことができます。
できるだけ実践的な、体験学習を通じて学ばせてあげることが重要です!
